【塾選び】個別・集団・少人数を徹底比較
お子さまの気持ちに応えるためには、塾選びが大切です。
そこで気になるのが、塾の種類・形態です。
マンツーマン指導、個別指導、集団指導、通信指導などの中で、もっとも適切なのはどれでしょうか?
今回は、塾選びに迷いがあるという方に向けて、塾の形態とメリット・デメリットを比べました。
お子様に合う塾をお選びいただくため、ぜひ参考になさってください。
目次
塾の大きな違い
塾の形態としては、対面式指導と通信式指導があります。
対面式とは、実際に塾という教室に通い、先生と生徒が直接 話をする形式をさします。
これに対して通信式とは、塾という決まった場所に通うわけではなく、インターネットを利用して講座を受けるという形式をとります。
まずは、この対面式と通信式の違いをまとめておきましょう。
〈対面式と通信式の違い〉
対面式指導 | 通信式指導 | |
---|---|---|
メ リ ッ ト | ・先生に何でも相談できる ・学習ポイントをその場で教えてもらえる ・自分に合った授業が受けられる ・疑問をすぐに解決できる ・やる気を引き出してもらえる ・適切な目標設定のアドバイスがもらえる ・自習室が完備されていることが多い | ・人を意識することなく学習できる ・自宅で学習することができる ・映像を繰り返し見ることができる ・次々と授業を進めることができる ・料金が安い場合が多い ・誰もが均一の授業を受けられる |
デ メ リ ッ ト | ・個別指導の場合は料金が高いことがある ・塾によって先生の質が違う ・塾まで通わなければならない ・人間関係の形成が必要なことが多い | ・安定したネット環境が必要である ・動画視聴のため通信費が高くなることがある ・先生に直接相談できない ・すぐに疑問を解決することができない ・自習室は用意されない ・映像の種類が決まっている ・レベルが合わない通信講座がある ・進路などの大切な話を直接聞けない ・やる気は自分で高めなければならない ・課題を郵送しなければならない場合がある |
大きな違いは、「人と直接話すことができるかどうか」です。
対面式の場合は、講師と直接話すことができるため、安心感をもって学習することができます。
また、突然 分からない問題を持って行っても、質問に答えてもらえることがほとんどです。
このように、対面式であれば、臨機応変に対応してもらえるため、柔軟性があると言えます。
これに対して通信式の場合は、映像や紙面での受講になるため、講師が目の前にいるというわけではありません。
そのため、通信式は、ひとりで 淡々と取り組むことができるお子さまに適した学習法です。
また、お子様の中には、人目が気になるという方もいらっしゃいます。
塾に行くたびに気疲れしてしまっては、学習が長く続かないと予想されます。
以上のことから、お子さまの特性に応じて、対面式か通信式かを選ぶ必要があると言えます。
お子さまが まわりのことを過度に気にするタイプであれば、気楽に学習できる通信式がおすすめです。
そうでない限りは、通信式よりも、その場で直接 人と話すことができる対面式の方がおすすめです。
なぜなら、講師に直接ほめてもらえることが、お子さまの学習意欲アップに大きく関係するからです。
対面式指導の違い
では、ここからは、対面式指導についてくわしく見ていきましょう。
対面式指導には、次のような種類があります。
・マンツーマン指導
・完全個別指導
・少人数指導(個別指導)
・集団指導
これらの指導形式には、それぞれ特徴があります。
お子様に合う対面式指導塾を選ぶためにも、違いを押さえておきましょう。
ここでは、大きく違う「同時に受講する人数」「料金」「指導形態に適するお子さまの学力層」の3点をとり上げます。
〈マンツーマン指導・完全個別指導・少人数指導(個別指導)・集団指導の違い〉
受講 人数 | 料金 | 適する 学力層 | |
---|---|---|---|
マンツーマン | 1人 | 高 | すべて |
完全個別 | 1~2人 | 高 | すべて |
少人数(個別) | 3~6人 | 中 | 中程度 以上 |
集団 | 7人以上 | 低 | 高め |
集団指導の場合、塾生の総人数が多いという特徴があり、その分、授業料は安く設定されています。
家計には優しい塾だと言えます。
ただ、集団塾で授業を受けるということは、学校の一斉授業とほぼ同じだということに注意してください。
学校の授業を聞いていても 理解するのが難しい というお子さまの場合、集団塾でも 分からないまま取り残されてしまうことがあるからです。
加えて、学力がかなり高いお子さまも注意が必要です。
集団塾の場合は、まわりと同じレベルの学習を強いられることがあるからです。
全員で同じ問題を解くとしても、学力が高ければ、どの生徒よりも早く解き終えるでしょう。
しかし、講師は、その場にいる生徒のほとんどが解き終えてから、解説し始めます。
そのため、問題を解き終えたあと、講師の解説を聞くまでに時間差が生じてしまいます。
せっかく通塾されているのに、時間を持て余してしまうことがもったいないです。
そうした お子さまは、マンツーマン指導や完全個別指導を選ぶとよいでしょう。
ただ、マンツーマン指導や完全個別指導は、授業料がやや高めになっています。
これは、どうしても講師の人件費がかかるためで、どの塾でもやむを得ず高めの料金設定になっています。
その分、お子さまに応じた 質の高い授業をしてもらえることが魅力のひとつです。
5教科の指導以外がポイント
お子様のために注目しておきたい さらなるポイントは、5教科の学習以外のサポートも充実しているかどうかということです。
具体的には、次の通りです。
9教科指導
5教科(国社数理英)だけでなく、「保健体育」「音楽」「美術」「技術・家庭」も指導してもらえるということです。
主に、定期テストで点数アップを図り、「知識・理解」「関心・意欲・態度」の評価項目で 成績アップを目指します。
進路アドバイス
指導経験にもとづき、お子さまに適した進路について アドバイスすることです。
高校受検や大学受験といった キャリア教育の一助を担います。
面接指導
高校受検や大学受験、就職活動で必要な面接の指導のことです。
面接で見られるポイントを押さえ、本番の面接試験で お子さまが自分自身の良さをアピールできるよう指導します。
小論文指導
主に大学受験で課せられる小論文について指導することです。
小論文試験では、書くべきポイントを押さえ、それを分かりやすく まとめる力が問われます。
もちろん、原稿用紙の使い方や日本語の正しい表現方法から指導します。
自習室利用
自習室を開放することです。
今では多くの学習塾で見られるようになりました。
塾生に対して無料開放しているところがほとんどです。
*コロナウイルスの影響で、自習室を閉鎖しているところが多い状況です。
受験生からは不満の声も 割り切る声も聞かれます。
大手の学習塾の場合、自習室以外の細かいサポートについては、対応してもらえないことがあります。
講師が毎日の授業で手一杯になっているからです。
そのため、「面接練習を個別でしてほしい」というような お願いをするのであれば、大手の学習塾を避け、個人経営の学習塾にするのがよいと言えるでしょう。
さらに、大手の学習塾は、受験(受検)に関係する5教科の学習メソッドを売りにしています。
これに対して、個人経営の学習塾は、小論文や面接の指導といった細かな指導も行えることが魅力のひとつです。
つまり、大手の学習塾よりも 個人経営の学習塾の方が融通が利きやすいということです。
すべての要望を聞き入れてもらえるとは限りませんが、比較的に対応してもらえる傾向があります。
講師の質を見落とさない
指導の内容については、どの学習塾を見比べても、ほとんど変わりません。
ただ、塾によって、大きく変わるところがあります。講師の質です。
学習塾や家庭教師の名前だけで選んではいませんか?
名前だけで選ぶと、講師の質を見落としてしまいがちです。
学習塾選びで、本当に見ていただきたいのは、お子さまを直接 指導する講師です。
名のある学習塾であっても、たいていは 授業料を安くするために、大学生をアルバイト講師として雇っています。
その場合、大学生は、比較的高時給で雇ってもらえるため、金銭目的で塾講師や家庭教師をしているだけということがあります。
ちなみに、わたしの知り合いも「お小遣いを稼ぐためだけの塾講師」と言っていました。
そのような方に、指導をぜひともお願いしたいと言えるでしょうか?
実際の教育現場で経験を積んだわけでもない方に、大切な我が子を預けたいと思うでしょうか?
わたしは、やはり 指導力があって、信頼できる講師に子どもを預けたいです。
もちろん、指導のレベルは、講師によって違います。
だから、せめて教員経験者や教育学専攻の講師に担当してもらうべきだと考えます。
学習塾や家庭教師を選ぶときには、講師の情報を必ずチェックしましょう。
また、塾長が長年変わらず、地域の評判も安定している場合は、安心できる塾だと言えます。
頻繁に塾長が変わる塾は、運営が安定していないということがありえますので、塾長の経歴もチェックしておきましょう。
学校外でも教育の充実を
お子さまを育てる上で、何よりも大切なことは、お子さまの可能性を信じることです。
すぐに「そんなの無理だよ」「できないよ」と言っては いらっしゃいませんか?
きっとお子さまは、身近な人に「できるよ」「大丈夫」と言ってもらえるだけで真っ直ぐと育っていくのです。
そして、お子さまの可能性をより一層 高めるためにできることは、教育の機会をつくることです。
学習塾に限らず、ピアノやスイミング、書道など、さまざまな分野で、お子さまの可能性の種を蒔いておくのです。
もしかしたら、芽吹いただけで、育たないことがあるかもしれません。
それでも、教育の機会をつくることは、お子さまの将来への投資になります。
学校でしか学べないこともありますが、学校外で学ぶこともたくさんあります。
とくに、「家族」というつながりを学ぶことは、お子さまの将来を豊かなものにします。
学校の内外を問わず、幼いころから ご家族に支えてもらいながら学ぶという環境をつくることで、お子さまが大きくなるころには 親心の有難みが分かることでしょう。
ぜひ今は、日々学んでいるお子さまにそっと寄り添い、サポートしてあげてください。
わたしたちai特進塾も、そうしたお子さまの支えになってくださる方を 精一杯応援して参ります。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。