中学生【塾】行かない子は置いていかれる?
「塾に行かないと置いていかれる!」
と焦る方がよくいらっしゃいます。
競争の激しい高校を目指す場合は、塾で学んだことが試験本番で活かされれば、合格しやすくなるかもしれません。
ただ、塾に行かなかったら、合格することは本当にできないのでしょうか。
この真偽を見てみましょう。
目次
点が取れればいい
高校入試で合格がもらえるかどうかは、はっきり言って、点数次第です。
ご存知の通り、高校入試は いまだ点数主義ですから、点数を取れば受かりやすくなるというのは 当たり前のことです。
また、愛知県にある多くの進学校の場合は、学力検査でどれだけ点数を取れるかで決まります。
だから、たとえ塾に行かなくても、点数を取って、あとは面接で「ふつう」の評価をもらえば受かる可能性は高いということです。
塾に頼らず、市販教材だけで受験に臨む中学生も実際にいます。
そうして、家族の支えを受けながら努力し、合格していく子もいます。
この場合は、自分の実力を知った上で、どのように勉強すべきか 本人が分かっているからできると言えるでしょう。
そうした子は、少なくとも「塾なんて行かなくてもできる」と思っています。
ここがポイントです。
保護者の方やお子さま自身が
「塾に行ったほうがいいのでは…」
と思われた時点で、近くにある学習塾に相談に行かれるとよいでしょう。
学習塾は、入試への自信もつけてもらう場所でもありますからね。
志望校との差をうめる
正直なところ、ひとりで学習するには限界があります。
どれだけ頑張っても、お子さま本人の実力が志望校に届かないという可能性があるということです。
であれば、ほかの人に助言をもらいながら勉強すると どうでしょうか。
そうすることで、限界を打ち破ることができるようになるのです。
こうして、志望校との差を埋めるために、学習塾があります。
勉強が苦手なライバルは、きっと塾に行って、志望校との差を埋めて試験に臨んできます。
これに対抗するには、やはり塾で自分自身の限界を突破しておかなければなりません。
また、偏差値60を超える高校を目指す場合、どれだけ試験の類題を解いたかが明暗を分けます。
つまり、数多くの問題に取り組み、経験を積んでから試験に臨めば、ある程度はライバルに対抗できることになります。
ただ、塾に行って質の高い問題に効率よく取り組んできたライバルは、もっと余裕で正解していきます。
自分で効率よく学習し、人の倍の努力ができなければ、塾に行っているライバルには かなわないのです。
塾に行かせるべき?
高校入試が近づくと、塾に行かせるべきかお悩みになる方は少なくありません。
そこで、教育者から見て、本当に塾に通う必要がない子どもの特徴をお伝えします。
ちなみに、あなたが考える「塾に行かなくてよい子」とは、どのようなお子さまでしょうか。
学校の授業で集中できる子どもでしょうか。
家に帰ってから予習・復習を自らできる子どもでしょうか。
テストで満点をとれる子どもでしょうか。
これについて、確かな答えは ありません。
ただ、上の3つは、塾に通わなくてよい子どもの必要最低限の条件です。
授業で集中できる子
学校の授業を集中して受けることができる子は、基礎学力が身につきやすいです。
実際に学力が高い子は、先生が話していることをメモしたり、わからないことを先生に質問したりすることができます。
そうして、授業に集中できる子は、比較的に 根気強く学習できる子が多いです。
ただ、子どもたちは、さまざまな特性をもっています。
子ども本人が「集中している」と言っても、先生の話や授業の内容が 右から左に抜けてしまう子もいます。
そのため、集中して授業を受け、学習内容をその場で理解することができる子は、基礎学力が定着しやすいと言えます。
基礎学力は、あらゆる問題に取り組むときに必要な力です。
文章を読んだり、数式を解いたりすることができれば、社会に出ても、まず問題なく生活することができるでしょう。
文章の意味を理解したり、かんたんな計算で正しい答えを出したりすることは、日常的に必要だからです。
小・中学校に通わせることが親の義務になっているのは、こうした基礎学力を子ども全員に身につけさせたいからです。
学校の授業だけで 学力が十分身についていることが 塾に通わなくてもよい1つ目の条件です。
予習・復習できる子
先ほどの基礎学力の定着には、集中すること以外に もう一つポイントがあります。
それが繰り返し学習することです。
小学生のときは、あまり予習しろとは言われませんが、中学生になると、予習をしてくるように言われる学校が多いです。
それは、学習内容が1度では頭に入りきらないからだと考えます。
予習で1回、学校の授業で1回、家に帰ってから行う復習で1回の合計3回、同じ内容を学ぶことで、その学習内容が定着しやすくなるのです。
学校での授業をきちんと受け、家でも2時間以上学習できる子は、塾などなくても自分から学習します。
勉強方法がその子に合っていれば、その姿勢がテストの結果にも表れるのです。
テストで満点をとれる子
1つ目の条件では、「学校の授業だけで基礎学力が身につくこと」をお伝えしました。
では、基礎学力が身についているかどうかを判断するための材料は、何でしょうか。
そう、判断材料のひとつが「テスト」なのです。
そのテストで満点を取ることができれば、基礎学力については、何も言うことはありません。
ただし、これについては、学校によって話が違います。
たとえば、小学校のテストで満点をとるのは容易ですが、中学・高校のテストで満点をとるのは難しいです。
また、偏差値が低い高校のテストで満点をとるのは容易ですが、偏差値が上位の高校で満点をとるのは難しいです。
ここで注意していただきたいのは、満点をとるのが かんたんな学校で満点をとることは、ふつうだということです。
公立小学校に通って満点をとっていたのに、中学校に進学したら平均点しか取れないという子もいます。
このように、小学校で100点がとれる子どもであっても、中学校や高校の定期テストで100点がとれる子どもはほんの一握りです。
たとえ難しいテストであっても、満点を取ることができる子は、基礎学力が定着しており、わざわざ塾に行く必要は ほとんどないと言えるでしょう。
今、「ほとんど」と書いたのには理由があります。
満点を取ることだけに満足しているようでは足りないからです。
詳しくは、こちらをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。