子どもの【やる気】早く出させるには
お子様が ご家庭で勉強されているとき、勉強する環境は整っていますでしょうか。
今回は、子どもの「やる気」「モチベーション」を高めるポイントをお伝えします。
目次
やる気が出ない原因は?
まずは、なぜ やる気を出せないのか、理由を考えてみるところから始めましょう。
- 何をするべきか分からないから。
これは、多くのお子様で考えられる理由です。
やる気を出す以前に、何に対してやる気を出せばいいのかが分からない状態なのです。
そのような中で、「勉強しなさい!」と言われても、本人としては どうしようもありません。
だから、感情的になり、怒ったり、泣いたりするのです。
- 自分なんてできないと思っているから。
この理由の場合、学校の授業内容を理解できないことが根本的な原因として挙げられます。
そのため、最初は「授業が分からないなぁ」と感じるところから始まります。
それが次第に、「みんなについていくことができない」という劣等感につながっていきます。
そうして「どうせ自分はできない子」というネガティブなレッテルを自分で張ってしまうのです。
こうなると、勉強のやる気はなかなか出せません。
長い目で見て、自己肯定感の回復を図るしかないのです。
- 他のことにエネルギーを使っているから。
大人に限らず、子どもたちも、1日の生活で使う体のエネルギーには限界があります。
そして、子どもたちの多くは、エネルギーの適切な使い方を知りません。
いわゆる、何事にも全力投球!ということです。
もし、限られたエネルギーのうち、90%を部活動や習い事で使ったのなら、勉強に使えるエネルギーは、たった10%しかないという訳です。
10%で何ができますか?
きっと少し勉強したらエネルギーを使い果たし、居眠りしてしまうことでしょう。
生活の中で やることが多い子どもたちは、エネルギーの大部分が勉強以外に奪われ、やる気が出せないのです。
- まわりの影響を受けているから。
我々 教育者は、子どもたちのことを次のように言います。
「子どもたちは、まるでスポンジのようだ。」
これは、子どもたちが良い影響も、悪い影響も吸収するということを表現しています。
「友達に誘われて ゲーム三昧!」ということは 時々耳にする話です。
これは、確実に友人から影響を受け、勉強をしない方向に気持ちが傾いています。
あるいは「今日、学校で褒められたよ!」という話は、先生から影響を受けている例です。
子どもを取り巻く環境(人・言葉・物)が、お子様の人格形成に大きく関わっているというのは言うまでもないでしょう。
ただ、その環境ひとつで、お子様の将来は変わるとお考えください。
- 勉強する意味が分からないから。
そもそも やる気が出せないのは、何のために勉強するのかが 分からないからかもしれません。
勉強は、お子様の将来の選択肢を増やし、幸せを勝ち取るためにするものです。
現在の学校教育は、また詰め込み型に戻りつつあると言われます。
そうした状況の中で、勉強に意味を見出す方が難しいのかもしれません。
勉強をなぜするのか、何のためにするのか、十分に教えてもらえないからです。
原因に合わせて「やる気」を出す
ここまで原因を5つ見てきました。
ここからは、その原因に合わせた「やる気」の出し方を提案いたします。
- 何をするべきか分からない。
この場合、やる気を出すべき対象をアドバイスすることが有効です。
だから、教育の専門家に「点数を上げるためには、何を勉強したらいいですか?」と訊きましょう。
または、塾の無料体験授業に行ってみるのも一つの手段です。
ほとんどの塾で、お子様の弱点や、お子様に合った勉強の仕方を教えてもらえます。
そのため、「そうか!これをやればいいのか!」という本人の発見につながることもあります。
- 自分なんてできないと思っている。
先ほども書きましたが、長い目で見て、自己肯定感の回復を図るのがポイントです。
当塾では、お子様のレベルに適した教材に取り組んでいただきます。
つまり、「自分でもできた!」という体験ができるのです。
これに加えて、何度も肯定的な言葉をかけます。
これでもか!というくらいに褒めます。
そこから少しずつ 前を向いてくれるようになるのです。
「できない」と思われていても、何か一つは必ずできることがあります。
その点を褒めたり、あるいは、少しでも成長したことがあれば褒めちぎるのです。
- 他のことにエネルギーを使っている。
まずは、エネルギーの最大値を大きくするために、食事・運動・睡眠に気をつけてあげましょう。
3つのうち、何かをおろそかにしてしまうと、勉強も不十分になると考えます。
また、エネルギーの使い方・使う順番を教えてあげましょう。
もし、習い事があるのであれば、勉強をしてから習い事に行くという順番に変えるだけです。
そうすると、エネルギーを勉強にも割くことができるようになります。
次に予定があるので、居眠りをすることも少ないでしょう。
こうしたお子様は、やることの順番を変えるだけで、勉強するようになっていきます。
- まわりの影響を受けている。
当塾で よくお伝えするのは、お子様は、親の背中を見て育つということです。
お子様が何かに取り組んでいるときに、スマートフォンばかり触っていませんか?
保護者様が家でされていることは、お子様がよく見ています。
良い影響を与えたいのであれば、家で読書をしたり、資格のために勉強したりする姿を見せましょう。
また、お子様にかける言葉一つでも、良い影響を与えることができます。
我々は、お子様を認める「プラスの言葉」をおつかいいただくよう勧めています。
- 勉強する意味が分からない。
勉強は、学校で学ぶ5教科に限ったものではありません。
その証拠に、ゲームを作るようなプログラミングも勉強のひとつですよね。
実は、すでにお子様は何か熱中できるものがあるのかもしれません。
それが5教科ではないだけで、日々 勉強されていらっしゃる可能性もあります。
大切なのは、お子様自身で将来の選択肢を増やし、幸せを勝ち取ることです。
ここでは詳しくお伝えしきれませんが、教育のことは、専門家に一度相談するのがよいです。
当塾の講師は、元教諭・教育のプロフェッショナルです。
今回のような「人生における勉強の意味」も伝えています。
やる気を出すとっておきの方法
「親として何をするべきなのか、分からない…」
という方へ、とっておきの方法をお伝えいたします。
お子様を取り巻く環境を変えることです。
ある書籍に、「行動を変えるのは、環境を変えてからだ」と書いてあります。
一般的な方は、いきなり行動だけを変えようとするから失敗に終わるのだそうです。
わたしたち、人間は、一つの行動をとるときに、次のような流れで動きます。
環境から影響を受けた
↓
感情が変わった
↓
行動した
行動を変えたいのであれば感情を変える必要があり、感情を変えたいのであれば環境を変える必要があるということです。
だから、「勉強する」という行動に限って言えば、次のような流れになります。
勉強する
↑
やる気を出す
↑
環境を変える
「やる気」という感情を変えたいのであれば、環境を変えてからだということですね。
環境の変え方
いくつか候補を挙げておきます。参考になさってください。
- 勉強部屋から遊び道具をなくす
- 家の模様替えをしてみる
- 塾で勉強する
- 図書館で勉強する
- カフェで勉強する
もう一度、書いておきます。
お子様の「やる気」「モチベーション」を高めるポイントは、環境を変えることです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。